All About Pina

February 9 2025
Atelier, Inspirations, World

Maison Shayeにとって欠かすことのできないインスピレーション、看板猫のピナにまつわるお話です。2月9日で5歳となる、この神秘的な生き物との出逢いによって、私の日常、そして幸福観は一変しました。

遡ること4年10か月前、かねてより保護猫と暮らすことを望んでいた私は、どこかにいる運命の子を家族に迎えるための準備を進めていました。そんな折、とある里親募集の掲示板に出ていた一枚の写真に目が留まります。それは二匹のキジトラの仔猫と並んで、三姉妹で掲載されていたうちの一匹。純白の毛に墨絵をまとったようなまだら模様、右頬ににじんだ黒と、眉間のかすれた白が、愛嬌たっぷりに私の心を掴んだのです。それが生後2か月になったばかりの、彼女との物語の始まりでした。

聞けば街はずれの民家の庭先で、出産したばかりの母猫と三姉妹は親切な住人に保護され、あたたかい一家のもとで厳しい冬を越したのだそうです。人間のサポートを受けながら、生まれて間もない時期を母親に育てられたことは、仔猫たちにとって幸運でした。三匹は良縁にも恵まれ、我が家に小さな命がやってくると同時に、それぞれ新しい家へと巣立っていきました。ピナを元気に産んでくれた母猫と、一緒に成長してきた姉妹たちには、月日が経った今でも想いを馳せることがあります。

こうして始まった猫との暮らしは、私にあらゆる変化をもたらすとともに、大いなる学びを授けてくれました。エレガントな女性になるようにと願いを込め、舞踏家のピナ・バウシュから名を取った親心とは裏腹に、好奇心旺盛で天真爛漫な彼女に振り回されるばかりの日々。それでも、今日を生きることへのひたむきな情熱、どんな瞬間をもよろこびに変える創造力、周囲を動かしてしまう優れた知性と巧みな感情表現には、人が幸せでいるためにお手本にするべき魂の美しさがあります。

昨年、窓から燦々と光が降り注ぐ南向きの明るい新居に引っ越し、一人と一匹の生活を新たに築きながら、お互いの絆がいっそう深まってくのを感じます。私にとってピナは、我が子のように愛おしく尊い存在であることはもちろん、友でもあり、師でもあり、かけがえのない唯一無二のパートナーです。彼女のすべてを見届けるまで、私自身も健やかであり続けるのだという、強い決意が私の原動力になっています。

不思議なことに、私たちにはいくつもの共通点があります。幼い頃にハスキーボイスの持ち主だったこと、ハードで香ばしい食べ物が大好きなこと、ボール遊びが少し不得意なこと、シャイだけれど信頼する相手の前では饒舌になること。そんな種を超えた縁で結ばれたバディと、これからも一日一日を大切に過ごしながら、ともに人生と猫生を歩んでいきたいと思います。

— Shaye